2014年8月8日金曜日

ディテールアップ ヘルメット編 4

 艤装作業は 1.シールドバイザーの製作・取付 2.スポンサーデカールの貼り付け(+クリヤー塗装) 3.顔、モール類のペイント の3行程です。
 まずはシールドバイザーの製作です。材料は、①入手が簡単 ②低価格 ③加工が簡単 と三拍子そろった=炭酸飲料PETボトル を使います(以前は平板の透明材を使っていましたが、入手しにくいうえ滑らかな曲面に加工するのが難しかったです)。
写真左は複雑な造形やシボ加工があり使える部分がほとんどありません。写真右のように単純な円筒形で曲面のきれいなものを使います。できるだけキズや擦れのないもの(注:ラベルをはがす際にもキズ付きます)を(飲用も兼ねて)購入します。
 あまり柔らかいもの(厚みが薄いもの)はカットした断面が薄すぎて「それらしくない」ので、なるべく腰のある硬い(厚みがある)ものを選びます。1本でたくさん作れますが、切り出しの失敗や形状調整などを考え、1~2本の予備があると安心です。飲んだ後にしっかり濯いで乾燥しておきます。
使用する道具は
①方眼付直定規(版下写植用・いろいろな作業で使います・方眼が便利です・エッジに金属が付いていないもの) ②プッシュピン(バイザー取り付け穴の位置決め用) ③R定規(製図用)④0.3mmシャープペンシル ⑤ピンセット(しっかりつかめるもの) ⑥カッターナイフ(細かい作業を行うので小型のもの) ⑦ラチェットビットドライバー(ネジのほか穴あけなどに使用) ⑧ピンバイスとΦ1.0mmのドリル ⑨精密ドライバー ⑩精密ネジ(僕が使っているのは眼鏡用段付きのもの) ⑪カッティングマット ⑫5mm方眼用紙(A4くらいが使いやすいです) 写真にはありませんが ⑬マスキングテープ(20mm幅くらい 白いタイプ) ⑭細書きのマジック ⑮板の端材(穴あけの下敷き用)など
僕が描いたタミヤ製フェイス付ヘルメット用シールドバイザーの型紙です。他のヘルメットには、現物合わせの調整が必要です。(水色がバイザー部、赤い点が穴あけ位置です)
※ピン角の部分は任意で丸く仕上げてください。
 型紙は、5mm方眼用紙にR定規などを使って0.3mmのシャープペンシルで清書したものです。指示寸法で作図するか、原寸で普通紙(プリンター専用紙はダメです:表面にマスキングテープを貼りますが、専用紙は悲惨なことになります)にプリントします。バイザーの部分に水平にマスキングテープを貼り、透けて見えるバイザーの外形線と穴あけ位置をトレースします。
 型紙のラインを写し取ったマスキングテープを型紙からそっと剥がし、PETボトルに水平に貼り付けます。トレースした線に沿ってPET材ごと切り出します。
ヘルメットに取り付ける穴をプッシュピンを刺して作ります。
精密ネジの取り付けのため、1mmのドリルで穴を大きくします。
Φ5mm~10mmくらいの丸棒に当てて反りをきつくします。(写真は細書きのマジック)
シールドバイザーをヘルメットにあて、取り付け位置を上下左右(センターも重要です)確認します。この時、ピッタリ密着させると、取付け後、開閉できなくなります。(スポンサーデカールやクリヤー塗装のこともあります)ヘルメットから0.5mmくらいの隙を残した位置にします。
 シールドバイザーの片側の取付穴からヘルメットにプッシュピンを刺します。
 シールドバイザーを外し、ヘルメットに残ったプッシュピンの刺し跡にピンバイスで穴(深さ5mm程度)を開けます。開けた方のみバイザーを精密ネジで取り付けます。バイザーをヘルメットに対して左右等しい位置にして、反対側の取付穴からヘルメットにプッシュピンを刺します。
 先ほどと同じようにピンバイスで穴を開け、精密ネジで取り付けます。ネジは大変小さいので、袋から取り出す時やバイザーを止める時に、ピンセットを使うと作業が楽になります。ネジはあまり締めすぎないように。締めすぎるとヘルメットのネジ山が潰れてしまいます。開閉に少し抵抗がある程度がいいです。
追記
*シールドバイザーのスモークやミラーの表現について
 スモーク表現は、カー用品のスモークフィルム(切れ端で十分)をウインドと同じ要領で貼り付けます。
 ミラー表現は、デコレーション用のミラーテープを貼り付けます。
どちらも切り出したバイザーより大きめのものを、マスキングテープを剥がした表面から貼り、裏返して、はみ出した余分を切り取ります。

 次回は、スポンサーデカールの貼り付けです。

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