2024年9月14日土曜日

Sauber C30 

2011~2012年 製作

シャシー : TAMIYA F104 PRO Black Special
ボディ : TAMIYA Ferrari F60(nose)/ TAMIYA McLaren MP4-24(body) 
フロントウイング : TAMIYA Ferrari F60
リヤウイング : H11+H17+自作サイドパネル
自作パーツ : オンボードカメラ(インダクションポッド上・側面)、
        DRSアクチュエーターポッド、ミラー鏡面
タイヤ : TAMIYA SP.1384 スポンジタイヤ(フロント)/ SP.1385 スポンジタイヤ(リヤ)
ホイール : TAMIYA SP.1378 スポンジタイヤ用(黒)
使用塗料 : TAMIYA COLOR PS-1 ホワイト、PS-2 レッド、PS-23 ガンメタル
グラフィック : グラフィックソフトで作成しデカール用紙に印刷→裏貼り
         マスキングによる裏塗装

ギミック : ドライバーギミック Ver.2(ヘルメット・ステアリングギミック)


ホイールは、TAMIYA SP.1378 F104 ホイールの一部スポークを切り取り、5本スポークの形状を模した自作パーツを貼り付けています。
※ホイールの強度が落ちているので走行には適しません

!フロントウイング右サイドパネルのデカールが経年劣化で剥がれてきていました

”MEXICO" はグラフィックを印刷したデカール用紙を貼り付けています。

TAMIYA Ferrarl F60 のノーズを TAMIYA McLaren MP4-24 ボディに組み合わせています。
※ノーズは前側から差し込んで固定

TAMIYA Ferrari F60 のミラー一体バージボードのミラーをカットして使用。
ミラーは TAMIYA F104 ボディ用を流用。



リヤウイングサイドパネルはブラックの樹脂板で製作。表面にグラフィックソフトで作成・印刷したデカール用紙を貼りつけています。

DRSアクチュエーターポッドは樹脂板を積層して造形。

オンボードカメラはプラ材を組み合わせて造形。ブラック塗装後、蛍光レッドのマーキングフィルムを貼り付け。

気合が入った小林可夢偉選手のドライバーフィギュア。ドライバーギミック搭載。
ヘルメットのゴールドラインは片側マスク+筆塗りです。

ドライバーフィギュアは大腿部まで造形し、6点式シートベルトを装着。
※シートベルトは外せますがフィギュアは外れません


グラフィックやスイッチノブを再現したステアリング。

ドライバーギミック。直進時はステアリング・ヘルメットはまっすぐ前を向いている。

左旋回時。ステアリングを左に切りつつ、ヘルメットも左を向く。

右旋回時。ステアリングを右に切りつつ、ヘルメットも右を向く。

鏡面を取り付けたミラー。




フロントウイングは TAMIYA Ferrari F60。補助ウイングの一部をカットしています。






2024年9月13日金曜日

ドライバーギミック Ver.2 / ステアリング・ヘルメットギミック(Sauber C30 #10/小林可夢偉)

ステアリング・ヘルメットギミック(2011年~2012年 制作)

シャシー : TAMIYA F104 PRO Black Special
ボディー : Sauber C30(nose: TAMIYA Ferrari F60 / body: TAMIYA McLaren MP4-24)
ドライバー : 小林可夢偉

ヘルメットギミックから20年近く経ってのバージョンアップです。

シャシーを眺めていて、自身の工作技術でも何とかなりそうなステアリングギミックのアイデアが浮かんできました。

Ver.2 の要はステアリングの回転です。

基本構想は変わらず
「サーボを増設せず・ステアリングサーボの動きを利用して、ステアリングやヘルメットを動かす」です。


ステアリングサーボの動きの伝達

ステアリングサーボホーンの角運動をギヤ(シャフト)を使ってステアリングに伝えます。


1.ギヤの選択と出力軸の保持

ミニ四駆や同程度のモジュールの工作用プラギヤを使います。

※写真は車両右側から撮影
サーボ本体に固定したアルミ製シャフトホルダーでギヤシャフトを保持します。
写真右側:サーボホーンに大径ギヤ(右・白色/出力)→シャフト側に小径ギヤ(右上・黄緑/入力)
写真左側:シャフト側に中径ギヤ(左手前・ピンク/出力)→ステアリングシャフトに中径ギヤ(左奥・ピンク/入力)

モジュールの小さなプラギヤは簡単に歯飛びしてしまうので、出力軸の保持には高い剛性が必要でした。
また、ギヤのバックラッシュ調整のためシャフトホルダーの取付穴が少し大きくなっています。


2.ヘルメットの動き

サーボ後方にステアリング回転機構を設けたため、Ver.1 のようなロッドが使えません。
そこで別の方法を考えました。

ヘルメットの基部にV字プレートを取り付け、左右の上腕部から伸びるジョイントプレートと繋ぎます。

ステアリングの回転で上腕~ジョイントプレートが動き、V字プレートを左右に動かします。




Ver.1 のような傾きはほとんどありませんが、左右には動きます。


3.ドライバーフィギュア
※詳細については別途

バッテリーホルダー(D3部品)にステアリングホルダーを取り付け、さらにドライバーフィギュアを一体で造形。

バッテリーホルダーとして機能し、バッテリーの着脱時に脱着が可能です。

ドライバーフィギュアの胴体(下半身)を収めるために、アッパーデッキを一部カット。





※ステアリングの回転角は左右それぞれ90°程度
※回転角を増やす Ver.3 に繋がります。

2024年9月7日土曜日

ドライバーギミック Ver.1 / ヘルメットギミック(McLaren MP4/8 #7/ Michael Andretti)

ヘルメットギミック(1994年制作)

シャシー : TAMIYA F101(写真はメカニズムの復刻に使用したF103改)
ボディ : McLaren MP4/8 #7
ドライバー : Michael Andretti

ドライバーが露出しているRC F1で、ドライバーヘルメットの動きを再現したくて製作しました。
※当時は、工作技術やアイデアが乏しくヘルメットが可動するだけです


基本構想
「ステアリングサーボの動きを利用してヘルメットを動かす」
F1 シャシー・ボディの大きさなどから、ヘルメット可動のサーボを増設するのではなく、ステアリングサーボを使ってヘルメットを動かす機構を考えました。


1.ステアリングサーボの搭載方向
組み立て説明図では、F101 のステアリングサーボは横に寝かせて装着(サーボホーンの回転中心が車両センターからオフセットしている)しますが、サーボの回転を取り出しやすくするために縦置きとしました。

2.サーボの動きをヘルメットに伝える
ヘルメットを動かすための機構を、ステアリングサーボからヘルメット下部までの空間に配置します。(形状と素材選びに苦労しました)

3.ヘルメットの動き
実際のドライバーヘルメットと同じような動きを再現したいと考え、単純な1軸回転ではなく、視線と共に首を傾けるような動作ができないか試作を繰り返しました。


ギミックロッド

サーボホーンに取り付けたプレートでギミックロッドの先端を左右に動かします。
※写真はF103ですが当時はF101で同じようにサーボ縦置きに

サーボホーンの動きはサーボ後端に設けた支点で左右が逆転した動き(逆位相)となります。

ギミックロッド後端にドライバーヘルメットを動かすフック(M3ネジとサイドガード)。

ボディカウルとシャシー装備との隙間に収まるギミックロッド。軽く・しなやか・強度も必要、ということで当時はABS樹脂板を使っていました。(写真はPET板)

右旋回時、ギミックロッド後端は左に。


左旋回時、ギミックロッド後端は右に。


ヘルメットの動き

左右に首を振りつつ首を傾ける動作(「回転」+「傾き」)は、ヘルメットの取付けネジをボディ下側に飛び出させネジ下端のプレート(穴部分)でギミックロッドと繋いで(引掛けて)「回転+横方向へ引っ張る」動きに。


ギミックロッドとの連結をボディカウルの無い状態で再現。これは直進時。

左旋回。

右旋回。
※ボディカウルが無い状態では動きが大きい
※取り付けネジの一番上の黒いOリングとボールカラーの間でボディに取り付けます

ボディカウルを付けた状態で。直進時。
※ボディカウル装着時、ヘルメットをフックに引っ掛けるのにちょっとコツが必要です
※ヘルメットは少し緩い状態(ネジを締めすぎない)

左旋回。

右旋回。

前から見ると首を旋回方向に傾けています。