ステアリングやサスペンションなどで使用する樹脂製のアジャスター(ボールエンド)。メタルボールを挿入するのが結構面倒です。
写真はTAMIYA 5mmアジャスターとメタルボール。
組立て説明書などでは、ラジオペンチやプライヤーを使った圧入方法が指示されています。
この方法だと、メタルボールの穴(シャフトが貫通する部分)の縁を傷付ける可能性が高く、アジャスターも傷だらけに・・・
また、メタルボールの取り外しも一苦労です。
何か良い方法はないかと、手持ちの工具を見ていて思いつきました。
使うのは、モーターのベアリングを外す工具です。(今でも販売している?)
下段(左から):メタルパイプ(内径=3.5mm 長さ=7mm)、メタルキャップ小、メタルキャップ大、蝶ネジ
今回の方法で使うために追加したパーツ
オイルレスメタル 外径=9.5mm 内径=3mm 厚み=4mm ※古いバギーのもの??
メタルワッシャー 外径=15.8mm 内径=6.6mm 厚み=1mm (一般的な製品)
1.ボールの圧入
①ベアリング外し器のシャフト部に付属のパイプを取り付け
②オイルレスメタル→アジャスター(メタルボールの挿入方向を上に)→メタルボール の順に取り付け
③蝶ネジを締めこみます
メタルボールが蝶ネジに押されてアジャスターの穴に、ゆっくり圧入されます。
メタルボール、アジャスター共、無傷で圧入できました。
2.ボールの取り外し
①ベアリング外し器のシャフト部に付属のパイプを取付け
②アジャスター(メタルボールの取り出し方向を上に)→ワッシャー→メタルキャップ小(窪んだ面を下に)の順に取り付けます
③蝶ネジを締めこみます
※この時、ワッシャーが軸の中心からずれないように注意しながら、蝶ネジを締めこむ
メタルキャップ小が蝶ネジに押されてワッシャーを押し下げ、ワッシャーがアジャスターのメタルボールの外周部分を押し下げます。(メタルボールはパイプに支えられた状態)
ワッシャーに押されたアジャスター(だけ)が下に落ちます。
この方法なら、アジャスター、メタルボール共、傷つけたり変形したりすることなく、何回でも付け外しが可能です。